株式投資と日本の国民性
日本には堅実な人が多いと言われます。世界的には、真面目でしっかりしているというイメージが強いようです。しかし、私たち日本人が皆、そのような生真面目な性格を株式投資に持ち込むことができているわけではありません。
むしろその逆で、日本人には、投資となると熱くなる人が多すぎる気がしています。凝り性といか、極めるところまで頑張る人が多い、というのは良いことです。しかし、のめり込むあまりに、冷静さを欠いてしまうこともあるのかもしれません。
実は、日本は世界でも有数のギャンブル大国です。賭博を取り締まる法律はあります。基本的には賭博は禁止です。競馬などの例外はありますが、それら以外に興じた場合には、法律で罰せられることになります。
株式投資はどうでしょうか。もちろん合法です。非常に緻密なイメージを抱いている方もいるかもしれません。しかし、面白いことに、必ずしも、株式投資をする人が、冷静沈着というわけではないのです。むしろ、非常に優れた肩書きを持つ人であっても、かなりのケースで直感に頼った、つまり人間的な、判断を下すことが明らかになっています。
そんなわけで、一般的な投資初心者が感情を取り除くことなど、まず不可能だと言えるでしょう。過信しないことが重要です。プロでも感情に左右されるのですから。日本人だからといって冷静に…というわけでない。これを理解した上で、常に自分の投資パターンを反省することを習慣づけたいものです。