どのような協働ロボットがあるのか

どのような協働ロボットがあるのか

協働ロボットとは生産ライン上で人間と協働して作業をするロボットのことです。人手不足や採用難の解決策として注目を集め、産業用ロボットの中でも急速に設置台数が伸びているのが協働ロボットです。

2018年の協働ロボットの市場規模は7億1000万ドルでしたが、2025年には120億ドル規模に達する可能性があるといいます。

人と共存して作業できる協働ロボットの登場により、従来ロボットの導入が難しかった産業分野でも人とロボットが協働で、さまざまな作業ができるようになりました。

また、規制緩和などの時代背景により、製造業を中心に協働ロボットの導入がさらに加速しています。

ただ、協働ロボットと一言で言っても、どのようなロボットが存在するのかイメージが湧きにくいと思います。

そこで今回は、協働ロボットについて、いくつか具体例をあげてみたいと思います。

画像処理技術により重量計算を行う焼鳥整列ロボットシステム

焼鳥の加工工程の串刺し機は、昔から存在しますが、機械への投入は人が行わなければならず、目視による瞬時の判断で、形、重量、方向、順番を決め、機械へ投入する必要がありました。熟練が必要な工程で、これまで機械化は無理とされてきました。

このロボットは、画像処理による目視と同等の判断が出来るかが大きな課題だったのだが、クリアするために3次元計測で画像処理を行い、2台のスカラ型ロボットで串刺し機へ投入することで、これまで3名で投入していた人員を無人化でき、1名は品質のチェックをするよう配置できるようになり、人手不足の解消に貢献しています。

弁当・惣菜製造ラインにおける蓋閉め工程の自動化

弁当・惣菜製造ラインは、商品ごとに容器形状が異なることから、従来は人手により交代でライン生産をしていました。

商品の改廃サイクルが早く、その都度、熟練した作業者の育成が必要でした。繁忙期は稼動ラインが増加することから、熟練作業者が不足し生産ラインが安定しない時もありました。

単一商品であれば自動で蓋を閉める機械は他にもありましたが、複数商品に対応できる汎用性の高い機械はありませんでした。

この協働ロボット導入に伴い、生産ラインの人数削減と、 機械化による安定化が実現しました。2人⇒0人の削減と、 熟練作業者が他作業に移行できたことにより、商品の品質向上にも役立っています。

次世代マイクロニードル化粧品の高度精密生産ロボット

ヒアルロン酸からなるマイクロニードルシートは柔らかく、薄いシートであるため機械による取扱いが困難であり熟練した人手に頼っていました。自動化するには、微細な針を傷つけることなく組み立てることが必要です。

ロボットを導入することで、作業者による処理数に差がなくなり、かつ品質も安定します。そして生産計画通りに生産できるようになります。マイクロニードルシートは、顔に適用しヒアルロン酸を皮膚内へ浸透させる化粧品であり無菌性が重要であるため、自動化により人の製造プロセスへの関与

を少なくすることが出来、無菌化にも有利となります。

このように、細部にわたる作業にまで協働ロボットの導入は進んでいます。

人とロボットで作業を分担することで、それぞれの得意分野を活かすことができ、人手不足にも貢献しています。