ファイナンス

株式投資と感情の相関性 

今回は、株式投資と感情がどのように(相互に)関係しているのかお話ししたいと思います。ある意味で、非常にソフトな面ですので、あまり語られていない傾向にあります。とはいえ、精神論に固執するつもりはありませんのでご安心ください。  株式投資と感情は切っても切れない関係にあります。株式市場は、人間の感情により動きます。人が不安を感じたり、チャンスを見つけたり(見つけると言っても、実際にそれが事実として存在するわけではなく、そのように感じるだけ)すると、その結果として、買いや売りという行為が行われ、それが株式の価値を決定します。  これだけ感情に「左右される」性質を知っておきながら、多くの人が、この部分を軽視している傾向にあります。不思議なものです。特に大事なのが、自分自身の感情を知ることです。そうです、自省すること。株式の取引の種類には様々なものがあります。長期的に保有することも、頻繁に取引をして、積極的に攻めることも可能です。  後者はより素早く、お金を増やしていきたい人に向いています。実際には、性格的にも前のめりになっている人が選ぶことが多いです。そこで注意点です。このような株式の取引をするのであれば、自らの感情をコントロールすることが、成功への鍵だとご理解ください。人間というものは、常に感情に左右されて、判断を下しています。どれだけ冷静な人であっても、感情が先立つものです。特に素早い決定が求められる場合には尚更です。  だからこそ、ノートなどを用意して、取引の際の感情を記録することをおすすめします。収支の数字だけを記録している人がいますが、私個人としては、その裏にある考えやそのまた奥にある感情を追跡することをおすすめします。  あとから冷静になって目を通してみると、感情に影響されすぎていたことに気付くかもしれません。これの繰り返しにより、賢い判断をする脳を鍛えることができます。 

株式投資を始める前に知っておきたいお金IQのこと

お金IQの話は今回がはじめてとなります。運動を始める前には(または、運動をするのと並行して)通常、筋力をつける必要があります。それと同じことが、お金にも当てはまります。投資をするためには、お金IQが欠かせません。 私がお金IQとして重要視しているのは、計画性です。お金を増やすためには未来を見据えていかなければいけません。簡単に言えば、その日暮らしでは何にもならないということ。 具体的には「お金に働いてもらう」という概念が重要です。というのも、お金は消費することもできますし、逆に利用することもできます。意識していないと、容易に浪費してしまうものです。 お金IQがあれば、お金を将来のリターンに変えることができます(詳しくはサイトにアクセス)。つまり、本当の意味での投資です。今の快楽に惑わされることなく、将来に向けて備えることが可能になります。 株式投資の効率を上げるためには、軍資金を増やす必要があります。どれだけすごいテクニックを使っても、元手が少なければ、大きなリターンを手にすることは簡単ではありません。 そこで、投資に進む前に貯蓄をすることです。お金を貯めると一言で言っても決して簡単ではありません。しかし、これを抜きに本格的な投資を語ることはできません。ぜひとも、投資と貯蓄をワンセットだとお考えください。 おすすめなのが、毎月の生活費の捻出の前に、一定額を投資用に引き出してしまう作戦です。その残りでやりくりをします。これで確実に投資資金を確保できます。

株式投資と日本の国民性

日本には堅実な人が多いと言われます。世界的には、真面目でしっかりしているというイメージが強いようです。しかし、私たち日本人が皆、そのような生真面目な性格を株式投資に持ち込むことができているわけではありません。 むしろその逆で、日本人には、投資となると熱くなる人が多すぎる気がしています。凝り性といか、極めるところまで頑張る人が多い、というのは良いことです。しかし、のめり込むあまりに、冷静さを欠いてしまうこともあるのかもしれません。 実は、日本は世界でも有数のギャンブル大国です。賭博を取り締まる法律はあります。基本的には賭博は禁止です。競馬などの例外はありますが、それら以外に興じた場合には、法律で罰せられることになります。 株式投資はどうでしょうか。もちろん合法です。非常に緻密なイメージを抱いている方もいるかもしれません。しかし、面白いことに、必ずしも、株式投資をする人が、冷静沈着というわけではないのです。むしろ、非常に優れた肩書きを持つ人であっても、かなりのケースで直感に頼った、つまり人間的な、判断を下すことが明らかになっています。 そんなわけで、一般的な投資初心者が感情を取り除くことなど、まず不可能だと言えるでしょう。過信しないことが重要です。プロでも感情に左右されるのですから。日本人だからといって冷静に…というわけでない。これを理解した上で、常に自分の投資パターンを反省することを習慣づけたいものです。

外国株式を心から楽しむための秘訣

外国株式には面白い特徴があります。株式投資の中でも私が個人的に気に入っている選択肢です。そもそも株式投資には、お金を育てるという概念との相性の高さが見られます。自分は仕事をすることなく、お金に働いてもらうというものです。 多くの億万長者がこの考え方を実践しています。この発想を説いた書籍は枚挙にいとまがありません。しかし、生活に取り入れられている人はどれくらい、いるでしょうか。 株式投資をして、できるだけ早く、大きな勝ちを手にしたい。そう考える人はたくさんいます。一攫千金のイメージが先行しているのかもしれません。しかし、私はこの考えには反対です。なぜならば、株式投資は少しずつ、植物を愛でるように、お金を増やしていく人にぴったりの取引だからです。 そこに楽しさを加えてくれるのが外国株式です。株式投資においては、ある意味で忘れることが重要になります。長期的に保持することで、時間という栄養を与えていきます。その中で、何もやることが無いと、手持ち無沙汰でポジションを動かしたい衝動に駆られるものです。これが厄介なもので、手数料だけどんどんかさんでいく傾向にあります。 そんな中で外国株式であれば、世界情勢を学ぶことで、うまく暇をもてあますことができるのです。特に株式の発行会社やそれを取りまく業界について学ぶのがおすすめです。しかし、あまりにものめり込むと、また、取引をしたい気持ちになるので忍耐が必要です。